汎用型AIって聞くと、どうしてもレベルが低いAIって思ってしまうんだよね。俺個人の「汎用」って言葉から受ける印象のせいかもしれんけど、こういうのって科学やAIのことを詳しくない人々にとっても重要なことだと思う。
ああ、なるほどね。「汎用」という言葉に注目したなら、例えば、ガンダム(RX-78)は水陸、宇宙どこでも大丈夫な汎用だけど、アッガイは宇宙に行けない。でもそれは戦闘に特化した区分であり、ガンダムがアッガイより弱いからガンダムのほうが高性能に思えるんだよね。アッガイはぶら下がって移動できるという性能もあるわけだし、人命救助の観点からいうとアッガイのほうが有能かもしれない。でもAIの話なんだからファイブスター物語のファティマを例にしたほうがよいだろうか。
あれはちょっと具体例としては進みすぎだろう。すげえ俺のメガエラとかエストとかニナリスについての話はしたいけど、脱線が長くなりそうなんで、ここはグっとこらえて後にしよう。で、だ。専用か汎用かの基準もちゃんと受け手に伝えていきたいよな。
汎用型AIの研究は自分で考えて様々な行動をする──つまり人間と同じことができるような高度な研究として注目されているよね。汎用という言葉自体に曖昧な観点があるなら多目的AIとか呼んだほうが分かりやすいかもしれないよね。印象として「賢い」ってことが理解できればいいわけだし。さすがに「多目的」と説明されて「器用貧乏」と想像しないだろうし。
そうだね。汎用系だからといって人間と同じく何でも出来るわけじゃないだろうし、汎用系の人間をまず定義して、それを目指すってのも現実的なんだろう。例えば、前を歩く人がハンカチを落としたら、それを拾ってあげるのは汎用的なんだろうか? 悲しいかな拾わない人間は幾らでもいるよね。そんな人間がAIに汎用を求めるのは人間自体がそんなに汎用的じゃないからだと思うよ。人間社会が人間を評価基準とする対象は極めて限定的だ。
人間は自分たちのことをAI開発を通して理解を深めていくんだろうね。AIが人間を超えたときにディストピアが到来する妄想をよく見るけど、我が秋葉AI研究室ではAIと人間が共生するユートピアを築くためのアイデアを求めてる。専用だろうと汎用だろうと人間との関係性において発達、進化していくのは間違いない。人間がまず正しく有りたいものだね。
それが一番むずかしそうだなあww